Instagram(インスタグラム)での集客を成功させるためには、ハッシュタグの活用が欠かせません。本記事では、インスタグラムのハッシュタグの付け方や効果的に活用するポイントなどを詳しく解説します。インスタグラムをビジネスや集客のために活用している方は、ぜひ参考にしてください。
インスタグラムのハッシュタグとは?
インスタグラムのハッシュタグとは「#マーク」を使ったタグ付け機能のことで、投稿のキャプションやストーリーズなどに使用できます。#マークの後ろに好きな単語や文章を入力すると、ハッシュタグとして認識されます。
ハッシュタグを付けた投稿は、同じハッシュタグが付いたすべての投稿が集まったページに表示され、フォロワー以外に投稿を見てもらえるきっかけになるのがメリットです。ハッシュタグを使って情報収集するユーザーも多く、上手に活用することで広範囲にリーチできるため、認知拡大や集客効果が期待できます。
インスタグラムの「ハッシュタグ」と「タグ付け」との違い
ハッシュタグに似た機能に「タグ付け」があります。タグ付けとは、投稿した画像に写っている人のアカウントを紐付けできる機能です。タグ付けすると、自分の投稿からタグ付けした人のアカウントのプロフィールに遷移できるようになります。
タグ付けすると相手に通知が届くようになっていて、相手をフォローしている人のタイムラインにも投稿が表示されるのが特徴です。
インスタグラムのハッシュタグをビジネスで活用する主なメリット

ビジネス用のアカウントでハッシュタグを活用すると、以下のようなメリットがあります。
上記4つのメリットについて、以下で詳しく解説します。
ブランド認知につながる
ハッシュタグは自由なキーワードを設定できるので、ブランド名や商品名などオリジナルのハッシュタグも作れます。自社のブランドや商品に関するハッシュタグを付けた投稿を拡散できれば、多くのユーザーにブランドを認知してもらえるのがメリットのひとつです。
実際に商品を利用してくれている顧客が、自社独自のハッシュタグをつけて投稿してくれることもあります。多くのユーザーにブランド名のハッシュタグを利用してもらえるように、まずは自社の投稿に独自のタグを積極的に設定しましょう。
新規フォロワーの獲得につながる
ハッシュタグで検索するユーザーも多いため、フォロワー以外に投稿を見てもらえる可能性が上がり、新規フォロワーの獲得につながるというメリットもあります。ハッシュタグで検索したときに表示されるハッシュタグページには「トップ」「最近」「リール」の3つのタブがあり、人気投稿が集まる「トップ」に表示されると特に多くの流入が見込めます。
投稿内容がユーザーの心に刺されば、「いいね」やコメントなどのエンゲージメントや新規フォロワーの獲得が期待でき、集客や売上にもつながっていきます。
情報収集にも活用できる
ハッシュタグは自分の投稿に付けるだけでなく、ほかのアカウントからの情報収集にも活用できます。例えば競合分析を行う場合、調査したい商品名のハッシュタグを検索すると、競合アカウントの投稿や競合商品のユーザーの声などの確認が可能です。自社商品についても同様にハッシュタグ検索を行うと、ユーザーの生の声を拾い上げるのに役立ちます。
ハッシュタグはフォローが可能で、フォローすると該当するハッシュタグが付いた投稿がタイムラインに表示されるようになります。効率的な情報収集のために、特に注目しておきたいキーワードはフォローしておくとよいでしょう。
コミュニティ形成ができる
インスタグラムでは、ハッシュタグを使ったコミュニティの形成が活発に行われています。例えば、「#〇〇部」「#〇〇な人と繋がりたい」などのタグは、共通の趣味を持つ人同士の交流によく使われます。
同じ趣味を持っているユーザー同士を引き合わせることで、より情報の拡散が期待できるでしょう。自社商品やサービスに関連するコミュニティ系のタグを活用してターゲット層にアプローチするほか、自社商品のユーザー同士を引き合わせるための独自タグを用意するのもおすすめです。
インスタグラムのハッシュタグの付け方・ルール

ハッシュタグ活用のために、実際にハッシュタグを付けるときの操作方法とルールを知っておきましょう。フィード・ストーリーズ・リールの3つについて、それぞれ解説します。
フィード投稿でのハッシュタグの付け方
フィード投稿にハッシュタグを付けるときは、写真や動画のキャプションに直接入力します。#マークのあとに、ハッシュタグ化したいキーワードを入力するだけです。#マークのあとに文字を入力するとハッシュタグの候補が表示されるので、そこから選ぶ方法もあります。

ひとつの投稿に付けられるハッシュタグは最大30個で、2つ以上のタグを設定するときは間に改行もしくは半角スペースを入れてください。
ストーリーズでのハッシュタグの付け方
ストーリーズのハッシュタグは、フィード投稿と同様にテキストで直接入力する方法と、スタンプを使う方法があります。スタンプを使う場合は、スタンプ一覧のなかにある「#ハッシュタグ」を選ぶとタグを入力できます。

ハッシュタグスタンプは1つしか付けられないので、複数のタグを付けたいときはテキスト入力を使いましょう。テキスト入力の場合は、最大10個のハッシュタグを設定できます。
リールでのハッシュタグの付け方
リールは、フィード投稿と同様にキャプションにハッシュタグを入力します。

ハッシュタグを直接入力し、設定できる個数もフィード投稿と同様に30個までです。
インスタグラムのハッシュタグのおすすめの決め方
投稿に付けるハッシュタグに悩んだら、次の5つの決め方がおすすめです。
それぞれの方法について、以下で解説します。
検索から人気のハッシュタグを調べる
多くのユーザーが利用している人気のハッシュタグは、検索から調べられます。インスタグラムの検索窓に#マークを付けて単語を入力すると、検索候補とそれぞれの投稿数が表示されるので、ハッシュタグを付けるときの参考にしてください。ブランド名や商品名以外に付けるタグに迷ったら、検索結果をチェックするのがおすすめです。
投稿数の多いハッシュタグほど人気で、検索される可能性が高くなります。人気のハッシュタグを取り入れることで、より多くのユーザーに投稿を見てもらえるでしょう。
ワードの大きさの種類で決める
ハッシュタグはワードの大きさによって「ビッグワード」「ミドルワード」「スモールワード」の3種類に分類されます。
ビッグワードとは「#ファッション」「#カフェ」「#旅行」など単一ワードのハッシュタグで、投稿数や検索数の特に多いもののことです。ミドルワードは「#20代ファッション」「#おしゃれカフェ巡り」「#大人旅行」など、ビッグワードをより細分化したタグを指します。スモールワードは、「#20代ママコーデ」などミドルワードをさらに細分化したものです。
ビッグワードは利用者が多い反面、投稿数も膨大なため投稿しても埋もれてしまい、ビッグワードだけではユーザーに投稿を見てもらえない可能性があります。そのため、まずはミドルワードやスモールワードから狙っていくのがおすすめです。
自社商品・サービスに関連するハッシュタグを調べる
既存顧客が自社商品やサービス名のハッシュタグをすでに使っている可能性もあります。インスタグラムの検索窓に#マークをつけたブランド名や商品名などを入力して、検索してみてください。商品名やサービス名のハッシュタグを使った投稿が見つかったら、その投稿に付けられているほかのハッシュタグをチェックしましょう。この方法で、自社商品やサービスと関連するハッシュタグが見つけられます。
また、自社の商品だけでなく競合他社の商品についても、同様の手順で関連度の高いハッシュタグをリサーチしておくのがおすすめです。
トレンドになっているハッシュタグを調べる
トレンドになっているハッシュタグとは、その時点で特に人気があるハッシュタグのことです。トレンドになっているハッシュタグを的確に活用できれば、多くのユーザーに投稿を見てもらえる可能性が高まります。
どのようなハッシュタグがトレンドになっているか調べるには、ターゲット層のユーザーの投稿をこまめにチェックしたり、ハッシュタグ検索ツールを活用したりする方法があります。トレンドは移り変わりが激しいため、常に最新の情報を取り入れるよう意識しましょう。
インフルエンサーのハッシュタグを調べる
インフルエンサーが使っているハッシュタグを参考にするのもおすすめです。影響力のあるインフルエンサーはSNS運用のプロで、トレンドにも敏感なため、インフルエンサーの投稿には参考にすべきポイントが多くあります。
美容・ファッション・グルメなどそれぞれの業界に特化したインフルエンサーが多いため、自社商品やサービスに関連する業界のインフルエンサーの投稿をチェックしてみましょう。トレンドになっているハッシュタグや、人気のハッシュタグを見つけられる可能性が高いです。
【業界別】インスタグラムのハッシュタグの付け方例

インスタグラムのハッシュタグは、業界によって効果的な付け方があります。ここでは、化粧品業界と飲食業界のハッシュタグのアイデア例を紹介するので、参考にしてください。
化粧品業界
化粧品業界はターゲット層の年齢や悩みが幅広いため、ターゲットユーザーに刺さるように詳細な属性やニーズを含めたハッシュタグを使うのがポイントです。具体的には、以下のような例が挙げられます。
「#マスカラ」「#化粧水」などのビッグワードだけではターゲット層が幅広すぎて、具体的なニーズを持つユーザーへ的確にアプローチするのは困難です。自社商品がどのような悩みやニーズを持つユーザーをターゲットにしているのかを意識して、ハッシュタグを決めましょう。
飲食業界
飲食店を経営している場合、インスタグラム活用の最終的な目的は実際の店舗へ足を運んでもらうことです。そのため、ハッシュタグには料理名や食材だけでなく「地域名」を入れるのが重要なポイントになります。地域名と料理名を組み合わせた、以下のようなハッシュタグを活用しましょう。
インスタグラムで飲食店を探しているユーザーは、自宅の近くや旅行先など、具体的な場所を絞って検索することが多いでしょう。来店の可能性が高いユーザーに的確にアプローチできるように、ハッシュタグに地域名を入れるのを忘れないようにしてください。
インスタグラムのハッシュタグを効果的に活用する際の4つのポイント
ハッシュタグの効果をより高めるために、次の4つのポイントを押さえておきましょう。
それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。
1.複数のハッシュタグを組み合わせる
ハッシュタグは1つや2つではなく、なるべく多くのタグを組み合わせるのがおすすめです。例えばビッグワードのハッシュタグしか付けていないと、他の投稿に埋もれてしまう可能性が高いため、ミドルワードやスモールワールドと組み合わせましょう。
漢字・カタカナ・ひらがな・英語など、表現が複数あるワードは、考えられるすべてのワードのハッシュタグを使うのもポイントです。例えばカフェの場合、「#喫茶店」「#カフェ」「#Cafe」といったパターンが考えられます。
2.改行を使うなどタグの見せ方も工夫する
複数のハッシュタグを使う際は、キャプション部分の見栄えも気にしておきましょう。多くのハッシュタグをただ羅列するだけでは、見栄えが悪く統一感がなくなってしまいます。インスタグラムは写真がメインのSNSですが、キャプションの内容や見やすさも投稿の印象を左右するポイントです。
キャプション内で改行すると左揃えになるため、ハッシュタグを1つずつ改行して縦に見やすく並べるなど、見せ方も工夫してください。
3.プロフィールを充実させておく
インスタグラムのビジネス利用では、1つの投稿を見てもらうだけでなく、そこからフォロワーになってもらうことが大切です。ハッシュタグからアクセスしてきたユーザーをフォロワーに転換するために、事前にプロフィールを充実させておいてください。
投稿内容に興味を持ったとしても、プロフィールにアクセスしたときに「フォローしたい」と思ってもらえなければ、来店や購入につなげるのは難しいでしょう。アイコン画像や説明文、ハイライトなどを整えて、ハッシュタグから訪れたユーザーを離脱させない工夫も必要です。
4.投稿後の効果測定はしっかり行う
ハッシュタグによってどの程度の効果が出ているか、インサイト分析でチェックしましょう。効果測定を行わなければ、ハッシュタグの使い方が適切かどうか判断できません。
投稿インサイトでは、リーチしたアカウント数やインプレッションが確認できます。「ハッシュタグ」のインプレッションが多ければ、ハッシュタグから多くのユーザーにリーチできたことになり、ハッシュタグを効果的に使えていると判断できます。
ハッシュタグがついたユーザーからの投稿を生み出す方法

インスタグラムを使ったマーケティングでは、自社の投稿にハッシュタグを入れるだけでなく、ユーザーに自社商品やサービスのハッシュタグを使ってもらうことも重要です。ユーザーによって生み出されるコンテンツを「UGC」といい、ハッシュタグがついた投稿もUGCのひとつです。
ユーザーにハッシュタグを使ってもらうことで、ユーザーのフォロワーにまで訴求を広げられ、実際の顧客の投稿は購入を検討しているユーザーへの後押しにもなります。
ここでは、インスタグラムでUGCを生み出す方法を解説します。
オリジナルハッシュタグを考える
オリジナルハッシュタグを考えて自社アカウントで積極的に活用し、ユーザーにも同じハッシュタグをつけて投稿するように呼びかける方法があります。ユニークなハッシュタグはオーガニックなハッシュタグ投稿を生み出し、ユーザーのリアルな声を知る機会が増えるのもメリットです。印象に残るハッシュタグを作成できれば、フォロワー以外の目にも留まり、より多くのUGCを生み出せる可能性があります。
ハッシュタグキャンペーンを実施する
ハッシュタグをより多く使ってもらうために、ハッシュタグキャンペーンを実施するのも方法のひとつです。「指定のハッシュタグをつけて投稿した人のなかから抽選でプレゼント」などのキャンペーンは、短期間でハッシュタグ投稿が増やせます。「楽しい」「面白い」「参加したい」と思ってもらえるような企画を考えましょう。
インスタグラムのハッシュタグを活用する際の注意点
インスタグラムでハッシュタグを活用するときは、注意点も把握しておきましょう。ここでは、投稿にハッシュタグをつけるときの注意点を2つ紹介します。
「#」が半角になっているか確認する
ハッシュタグを打ち込むときは、「#」が半角になっているか確認してください。#マークが全角だと、ハッシュタグとして認識されません。そのほか、ハッシュタグの途中にスペースが入ると無効になるため、1つのハッシュタグとして認識させたいワードはスペースを入れずに入力してください。
ハッシュタグに使えない単語・記号がある
ハッシュタグには、使えない単語や記号があります。例えば、差別表現やアダルト表現などはハッシュタグには使えません。また、「%」「&」「$」などの特殊文字も使えないので、注意してください。
インスタグラムのハッシュタグの付け方に関するQ&A

ハッシュタグの活用を始めるときには、不明点も多く出てくるでしょう。ここでは、インスタグラムのハッシュタグの付け方に関するよくある質問に回答しているので、チェックしてみてください。
同じハッシュタグを繰り返し使用してもOK?
固定のハッシュタグを毎回の投稿で利用すること自体は、問題ありません。ただし、投稿内容に合ったものであることが前提です。例えば法人の場合、企業名などは毎回入れておきたいハッシュタグでしょう。そのほか、商品名やブランド名など、共通して入れておきたいハッシュタグはコピーして何度投稿しても問題ありません。
ハッシュタグはコメント欄で使える?
キャプションではなく投稿に対するコメントにハッシュタグを記載しても、キャプションに記入したときと同じ効果があります。キャプションをすっきり見やすくさせたい場合は、コメントにハッシュタグを入れるのがおすすめです。
ハッシュタグはいくつ使うのがベスト?
ハッシュタグの個数に迷う人もいるかと思いますが、「この数が最適」という明確な数字はありません。効果を期待できるハッシュタグがたくさんあるなら、なるべく多く入れるのがよいでしょう。
ただし、「なんとなくこのワードを入れておこう」など、なんの戦略もなくハッシュタグを使うのはおすすめできません。ハッシュタグの数は投稿のビジュアルも左右するため、必要だと思われるものに絞りましょう。
インスタグラムのハッシュタグを使いこなそう!
インスタグラムのビジネス利用では、ハッシュタグを積極的に活用しましょう。ハッシュタグを入れるのと入れないのとでは、リーチできるユーザー数に大きく差が出ます。ハッシュタグで多くのユーザーにアプローチできれば新規フォロワーの獲得につながり、最終的に来店や購入が期待できます。
ハッシュタグの活用でフォロワーを増やす方法もありますが、より効率的にフォロワーを獲得するために、並行してアカウント運用ツールを活用するのがおすすめです。アカウント運用ツールを使えば、自動でフォロワーが増える仕組みを構築できます。
Autolikesは、インスタグラム・Twitter(ツイッター)の運用を自動サポートするアプリで、フォロワーになってほしいユーザーに自動でいいねやフォローが可能です。例えば自社ブランドに関する投稿をしてくれたユーザーを自動フォローすれば、エンゲージメントの向上も期待できます。インスタグラムのフォロワー獲得を目指している方は、ぜひ業界最安値のAutolikesを活用してみてください。